シディ・サフビ霊廟で地獄を見た

カイラワンもう一つの目玉はシディ・サフビ霊廟です。

グランドモスクからてくてく歩いて15分くらい、で到着。でも、嫌な予感が…

人が多い。

カイラワンは聖地でもあり、聖者の眠るこの霊廟には、巡礼ついでのおばちゃんとその家族でいっぱい。

中に入るにはうまくデッズ(押す)しなければならない、と警察にアドバイスをもらう

 

押しがものすごく、こういうときの女性は豹変します。

おばちゃん同士で、なんでこんなとこにベビーカーもってきてんのよ、たわけっ

とかそんな事を叫びあっている…

 

どうにか敷地内に入ったと思ったら、ここからがたたかいの始まりだった。

 

出口は反対側なのに、こっちから出たいおばちゃんが続出、入り口が大混乱、

2m先のホールに入るのに1分かかりました。

お体など育ちきったおば様たちが、男たちに叫ぶ。

なんで男たちが押すんだ、お前らはほんとにぃぃ!!と興奮気味…

自慢の体でずいずい押し入り、細い弱そうな男たちをのけてのけて、出てくる人を押しのけて進むおば様。

これがアラブの女性か…と、感嘆せざるをえません。

同霊廟は、どこをとってもタイルの装飾と透かし彫りが大変美しいという印象を受けました。

叫び声が少し邪魔をするけれど、その美しさに安らぎを感じる空間です。

時間がたっても、鮮やかな色の残るタイルが見事。

ぜひ叫び声なしで楽しみたい。

楽しむ暇などあまりなく、

この後さいごのたたかいです。すさまじい人の中出口を目指すっ

せっかくの伝統音楽も叫び声にかき消されています。

 

横のおばちゃんに、こんなの撮ったってなんにもなんないわよ!

といわれたので、チュニジアの宣伝なんです~

と謝る。おばちゃんは爆笑してこんなの宣伝してどうすんのよ、っとおっしゃった。

ごもっとも。

出たら夕日に映える塔

塔のタイルがまた、おっしゃれぇ。

次は絶対に、空いているときに来たいです。あれは、ヘタしたら怪我します。