ファルフーシャ -Farfoucha-
ファルフーシャ、またはクスクス・ビ・ベスベースという名で呼ばれますのは、
私たち歴代日本人スタッフに圧倒的人気を誇る、クスクス料理の一つです。
名前の通り、ベスベスを使ったクスクスです。
ベスベスは日本語で言うとウイキョウ(フェンネル)という野菜だそうなのですが、日本では見たことがないので、
あまり育てられていないと言うことなのでしょうか。
すごく面白い形をしていて、楕円の身の部分から、チューブのように伸びる茎、
つんつんふわふわと細い葉が無数についています。
本来チュニジア人は白い実の方をサラダなどにして食べるので、緑の部分は最初からもらわないか捨てちゃう。
その捨てちゃう部分を細かく刻み、クスクス・オリーブオイル・塩を混ぜて
ケスケス(クスクス用蒸し鍋)でトマトのスープによって蒸します。
蒸されたらスープをかけて混ぜ、いただく。シンプルな料理です。
ファルフーシャは、チュニジア人のご家庭でいただくと赤唐辛子たっぷりで死ぬッほど辛い!!!
でも、赤唐辛子のダシがクスクスに染み渡り、スプーンが全然止まりません。
初めて出会ったのはスース出身の友達の家。
こんなのしかなくて…と出てきたファルフーシャに大感動し、
以降ファルフーシャが食べたいと言い回っています。
チュニジア人の中では大して人気のある料理ではないらしいけど、
私の中ではクスクス界トップに君臨しているな。
ほぼご家庭でしかいただきませんが、スファックスなどではレストランにも登場するらしいです。
チュニジア人の友達がいたら、ぜひ1度作って!とお願いしましょう。
冬の終わりから春の初めまで限定です。