断食しないラマダン

私は去年、おととしと、チュニジアで過ごしたラマダンの日々をほぼ全て、断食して過ごしました。

まだまだ気持ちがフレッシュで、現地の人と同じようにやってみたい!との思いと、

百聞は一見にしかず的な精神で。

私は家族がいないし、料理が下手なので、友達の家でイフタールをする以外は、外で食べてばっかりで、

かなりしんどかった。

そもそもムスリムじゃないし、ムスリムの友達も半数がやっていないことに気付き、今年はやらないことに決めました。

 

断食しないラマダンはなかなか心と体が楽だけれど、気付いたのは、少し蚊帳の外感がある。

断食してる?と聞かれて、いや、してないんだな、と言うと、まぁそうだよね…と若干気まずい。

それでも、夜の雰囲気は面白いので、9時ごろになると私はおもむろに散歩に出かけます。

 

去年は多分食べることに必死だったから、あまり見えてなかったけど、

この賑わいはやっぱり別の味という感じ。

昼間死んだ顔で働き、歩いている人たちに、イフタール後は表情が舞い戻ってきたようで、みんななんとなくさっぱりしています。

 

今年のラマダンは、毎日歩き回って、ちょうどいいカフェを見つけては座ることにしました。

みんなでデリーレク・ムラックという賞金番組や、アウラード・ムフィーダなどのドラマを見たり、

カードゲームをしたり。カフェは大忙しです。外に席があるカフェはほとんど満席。

夜中の11時、12時でも、小学生くらいの子が歩き回っているのも驚き。

 

ラマダンの終わりにはほとんどの人がつかれきっていますが、その理由も分かる。

楽しみを夜中の数時間にパックしすぎて、休む暇、なし。

もっとも忙しい1ヶ月なのではないでしょうか。