全部聞こえる夫婦喧嘩
travelsun私の現在の住まいは7階建てのマンションです。最上階の角部屋に住んでいます。
住み始めたころの隣人はエジプト人のインテリで、国際弁護士でした。
彼はものすごく静かで、私たちはとても良い距離を保っていたものです。
去年の末頃からうちのマンションでネズミ騒動が聞かれるようになりました。新築マンションなのに穴がたくさんあり、私の部屋にももれなく、出ましたよ。ちっちゃいねずみ…必死で、スチールウールで家中の穴をふさぎ、今は大丈夫ですが、エジプト人の彼はさっさと出て行ってしまいました。レストランでばったり会ったとき、ネズミが嫌で出た。と彼。
そのあとに越してきた若夫婦、そして対岸に住むようになった夫婦は、どうも夫婦仲が悪い。
とても音の通りが良いうちのマンションで、私は毎日、本当に文字通り毎日、夫婦喧嘩のすべてを聞いています。
幸い、チュニジア人のまくしたてるチュニジア語は全くわかりませんが、私がチュニジア人だったらもう全部だだもれのレベルの叫び声ですよ。チュニジア人女性の喉、すごい強いんじゃないかと思います。
先日断水の時、なにやらこの夫婦が別のチュニジア人に猛抗議しているのがずっと聞こえてきた。数分後、私の家のベルを鳴らしてくるではありませんか。。
なんか、やだな…と思いつつ、無視はできない。ドアを開けると興奮気味の旦那が、
「水道の管理をするはずのやつが実家に帰ってるうえ、必要な機械をどっかに持って行ったらしいぞ。俺たちはこんなところに住んでいるのだ」
と怒りのシェアをしてきた。私は
「おお、そうですか…私は、とりあえずもうすぐ引っ越すので、大丈夫です」
ここで喉の強い奥様が反応
「あぁあぁそうするべきさ！！どこに引っ越すんだ？わたしらのところも見つけたら電話して。ほら、電話番号をよこしなさい。」
必死で探し続けた私、この実は私の引っ越しの一つの原因でもある夫婦に、電話番号も渡したくないし、誰かに紹介するのも気が引ける。
「わかりましたぁ笑」
といいつつ、電話番号は全く渡さないという、日本人必殺あいまいな断り、という手に出ました。
あんだけ激しくののしりあっていたら、いつか事件に発展するのではないか…と思っていますが、
ケフのほうでは夫婦げんかにより殺人事件に発展してしまった、というのがありました。
ちなみに、不確かな情報ではチュニジア人の離婚率はアラブにおいてレバノンに次ぎ2番目だそう。
結婚というのが大変むずかしいテーマになっているチュニジアです。
