教育省と温度差

ここでブログを書かせてもらって1年半ちょっとが立ちますが、今回から身分が変わり、ほそぼそと半分外部から、書いてもいいということになりました。

どうせチュニジア在住の日本人の方々には身バレしてますが、なんとなく隠していた私の本業は、日本語の教師であり、今年からは大学院の学生にもなります(たぶん、、)。この国では教師をしながら博士号まで取る人が多く、暇な私もそれをしてみようか、という感じ。

 

そんなことはさておき9月10月に学期をスタートするチュニジアにおいて、この時期は死ぬほど忙しい。

賃貸契約の更新、滞在許可の更新、新しい学生に配布するものの用意にくわえ、今年に限っては大学院の登録手続きなどが一気に来た。一番重いのはもちろん滞在許可の更新だけれど、今年度の充実度を左右する大学院の登録が、やっぱり滞っている。

一応この国で大学院に行く場合、年度の終わる7月ごろに申請ができるようになる。外国人の場合は高校・大学の卒業証書などを日本大使館に出すと、あとは教育省と大学が私の紙を散々たらいまわしにした挙句OKが出るという手続きになっている。

一応は10月前の段階でカルタゴ大学という私の行きたい大学を管轄する大学(これも謎)が承認をする段階に来ていたけれど、10月に入って2週間、まだ教育省に紙が戻ってきていない。紙の確認のため教育省に行くと、

「先週金曜日に送ったって電話がありました。もしかしたら明日届くかなぁ」

と腑抜けたアンサーをもらった。せっかくはるばる来たので、ついでにおととしの未払い給料を請求すべく、同教育省の職員サメハちゃんの部屋にお邪魔する。

サメハちゃんの部屋で私の未払い給料に関する紙のありかを確認していると、外から物々しい声がする。

誰かがデモをやっている。

「誰がデモしてるんですか?」

「知らないわよ、毎日日替わりみたいにいろんな人がやってる」

外ではBac(フランス式の受験生にあたる学年、間違ってたらだれかおしえてください)の生徒が、必死の抗議

かなり熱狂、そこのお姉ちゃんになにごとか聞くと、学生のことを考えないシステムの変更があった!と、冷静ながらかなりの怒りをため込んでいる様子。

この抗議をBGMのように聞き流す教育省職員たちを目の当りにしたら全身の毛が天を衝くだろうなという感じだった。

たら、たら、コーヒー、コーヒー、と働く公務員たちのサメザメとした態度と、熱い学生や教師たちの温度差を垣間見ました。