大統領選挙、決戦投票!カイド・セブシ氏が大統領に決定。

あっすれーま。

先日の12月21日(日)チュニジアで記念すべき大統領選挙、決戦投票が行われました!
アラブの春と言われる、チュニジアから始まった革命。
独裁政権のベン・アリを追い出してから、作られた暫定大統領の任期が終了し、初の民主的な選挙の上での大統領が決まりました。
日本の各紙でも、この記念すべき大統領選の結果が報道されているようです。

10月の議会選挙から始まった、この選挙期間。
議会選挙では前回の暫定議会で第一党だったエンナハダ党を抑えて、ニダー・トゥニスが議席がより多く取得し、第一党となりました。
エンナハダがイスラム寄りの政党だったのに対し、ニダー・トゥーニスは世俗寄りの政党です。
第一党になったときの祝勝会でお酒を飲みあったりしているのがとても印象的でした。

そして今回の大統領選挙、11月に一回目の選挙が行われ、ニダー・トゥニス党首のカイド・セブシ氏が首位に、前大統領でエンナハダ党が支持しているマルズーキ氏が次点に選ばれました。
どちらも過半数に到達しなかったため、決選投票が行われる事に。

決選投票の結果、カイド・セブシ氏が55.6%の得票率を得て、大統領に決まりました。

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これから、世俗的にチュニジアは動いていくのが注目されます。

今回の大統領選挙の決選投票、チュニジア各地の投票数を見ると面白い分かれ方をしていました。
イスラム派のマルズーキ氏、世俗派のカイド・セブシ氏。
北部地域ではカイド・セブシ氏への投票数が多く、
ケロアン、スファックスを含む南部地域ではマルズーキ氏への投票数が多い結果となりました。

これはやはり、南部に行けば行くほど、イスラム色が強くなり、北部にいけば行くほど、
世俗色が強くなるということを表しているのではないのでしょうか。

日本やヨーロッパでは今、クリスマスシーズン真っ只中の中、チュニジアでは選挙の話題真っ只中です。
元々、チュニジアではイスラムなので、クリスマスを祝う習慣はありませんので、
世間はクリスマスを少し乗りつつ、新年を祝う言葉があちこちにでてきています。
今日もクリスマスイブですが、町いたって通常営業のようです。

それでは皆様、今年残すところあと少しですが、体調に気をつけて、良い新年を迎えてくださいね。

びっすれーま!