イスラム歴日めくりカレンダー
年が明けて結構たってしまいましたが、紹介したいお土産があります。
そう、それが日めくりカレンダー。日本でも最近ははやっていませんが、ひいおじいちゃん家の神棚の下にあったなぁと思い出す日本人にはちょっと懐かしいかもしれないカレンダーです。
意外かもしれませんがチュニジアにも日めくりカレンダーがあります。しかもこの日めくりカレンダー、日本の日めくりカレンダーのように裏は白紙というわけではなく、表裏ぎっちりと情報が詰まっています。
このカレンダー、日本同様11月から12月ごろにはあちこちで売り出されます。年が明けてしまうと、スポンサーつきの広告カレンダーだと子会社で働いている人たちに配布されたりもします。イスラム書道の施されたもの、企業が宣伝もかねて出しているもの、子供向けのもの、本当にいろいろなかわいい種類があります。一年終わってカレンダー部分がなくなった後は、イスラム書道や綺麗な絵柄のものであれば額に入れて飾れば立派な壁掛けになりますよ!!
日めくり部分について解説しますと、
【表面】
まず、日付(西暦)が大きく書かれています。曜日と月名がチュニジアだとフランス語標記で載っています。その脇にイスラム歴(太陰暦)の月名と日付が記載されています。日付の右側には太陽暦と太陰暦の年が書かれています。チュニジアでは普段日本と同様西暦(太陽暦)が基準となっていますが、イスラム教の祝日(犠牲祭やムハンマド生誕日などのアイード)はこちらのイスラム歴が現在でも適用されています。そのため、イスラム歴は日めくりカレンダーでも必ず記載されています。そして、上部にその日の5回のサラート(礼拝)の時間が記載されています。イスラム教徒の礼拝はモスクから聞こえるアザーンによって知ることも出来ますが、カレンダーを見ればどの都市は何時にどの礼拝かというのが一目瞭然です。この礼拝は日の出や日没時間によって変わり、つまり季節と場所によってほぼ毎日変動するのでイスラム教徒にはこの時間の把握が欠かせません。
【裏面】
裏側は豆知識やうんちく、その日の始めに少し笑わせてくれるジョークや漫画などが書かれています。時々コーランの一節や季節の言葉、ことわざの解説が書かれていて、とっても勉強になるようです。漫画部分はチュニジア方言がアラビア文字で書かれており、もしかしたら他のアラブ圏ですと大して面白いと理解してくれないものもあるかもしれませんが、とってもチュニジアの生活に密着しており興味深いものです。
じゃ、どこで買えるの?ということですが、スーク、文具店などで売られています。春の終わりまでは購入可能かと思いますが、お急ぎ下さい!いいデザインはどんどん買われていきます。とはいえチュニジアには住宅地のあちこちにキヨスク同様文具店が沢山ありますので、お気に入りが見つかるまであちこちを探し回ってみても面白いかもしれません。
で、恒例の気になるお値段は・・・5ディナールです。(400円)ええーっ!
こんなに裏表いろんな情報が載ってるのにこんな値段でいいの!?という感じですが、いいのです。大体この値段前後で購入できます。一家にひとつ、いかがですか?