天然歯ブラシ ミスワク
チュニジアでたまに木の枝のようなものをかじっている人を見たことがありませんか(笑)
これはミスワクMISWAKというハーブ(の枝部分)の一種で天然の歯ブラシです。
消臭効果や歯を白くする効果があり、中東世界では古くからなじみのあるもので、なんとバビロニアの時代(!!!)からという云千年もの歴史を持った天然歯ブラシだそうな。
使い方はいたって簡単。
枝の先をかんで繊維を出す。(二枚目の写真のごとく)
それからブラシのようにして磨いたり歯にこすりつけたり、枝の先をかじったりするだけ。
味は大してしません。まあしいていうならハーブっぽいような木のエキスっぽいような大して気にならないような味はしなくもないです。この木の先がぼそぼそになるまで使ってそれから切って、また新しい繊維の部分を切り開いてひたすら歯を磨きます。
水もいらない、歩いてでも出来る。だから外でも所構わずしゃかしゃかごしごしやっている人、たまーにいます。
不潔じゃないのかねぇ、って思わなくもないですが、これは科学的にもこの木自体が大変殺菌効果が高いものだと実証積みだとか。
でもやっぱりちょっと木の枝を口に入れるのはちょっとねぇ、・・・っと思ったそこのあなた、チュニジアにはミスワクのエキスを取ってペーストにした歯磨き粉が売られています!!こっちのほうが磨いた感ある!
ふつうにあわ立つ歯磨き粉です。ミント系の歯磨き粉と違って爽快感はそこまでないですが、磨いた後すっきりします。あと、若干歯が白くなった気がする!!しかもこの歯磨き粉一つ3ディナール(約180円)で、ふつうの歯磨き粉とあまり値段も変わりません。
チュニジア人が大量にタバコを吸って毎日のように濃~い紅茶やコーヒーを飲んでも歯が白いのはこのミスワクの恩恵なんではないでしょうかね。
やっている人は見るんですけれど、売っている場所はあまり見ない。
どこら辺で手に入るかといえば、やはりスークやたまにスパイス屋さんでも売っています。
でもなかなか見つけるのは難しい。実はこれ、結構モスク付近で売っていることが多いんです。
モスクの前って礼拝の時間頃になると香水を売ってる人がわりといるのですが、これがミスワクの場合もあるんだとか。欲しい場合は自力でスークから探すよりも知り合いのチュニジア人(男性)で礼拝に行く人にお願いして買ってきてもらうのが一番手っ取り早いでしょう。種類も色々あるらしいですが、一本1ディナール(60円)くらい。
日本人もやるべし!