コーラン置き場

チュニジアはイスラム教の国、聖典はコーランです。

コーランと言うのは、他の本のように翻訳されるものではなく、神から与えられた言葉そのものが記されているのですべてアラビア語表記。このアラビア語はもちろんチュニ人が使っている口語アラビア語ではなく、フスハーと呼ばれる正統アラビア語。イスラム教徒はそれを何度も読み、心に刻みます。チュニジア人もよくコーランを読みます。皆さん部分的に必ず諳んじています。(暗記している量は人による)

今のこのラマダンの月というのはコーラン一冊を全て読み終える期間でもあります。コーランは聖典ですのでかなり量が多いです。ひとつきかけても頑張らないと読みきれません。ゆえにこの断食の一月は「聖なるラマダン」と呼ばれます。

ところで、コーランですがやはり大切にしなければなりません。汚いところ、低いところに置いてはだめなのです。常に大事に扱い、家庭には長いこと大切に受け継がれてきた古いコーランがあるかもしれません。人々にとってはお守り代わりなので家に一個、または部屋に一個、車にも置いている人が多いようです。

前置きが長くなりましたが、今日のトピックはこちら。車においてあるコーランについて。

まずはこちらをご覧下さい。

IMG_20160619_134918_R

このラジオの下のスペース、本来はCDを入れるスペースですがここにコーランを入れます。この写真はルアージュのもの。タクシーを乗る機会があれば5割方こういう状態のタクシーに出会えるかも。

人々にとってこれほど宗教が近い存在なんですね。日本人がバックミラーに交通安全のお守りをぶら下げているのと似ているかも。これを見かけると運転の荒いドライブでもなんとなく安心する、かも?