チュニジアのヌクタ
アラブの文化として有名な笑い話、ヌクタです。
大人数が集まると、さて、ヌクタかな。と誰からともなく始まるもの。
ヌクタはオチまでちゃんと面白く話さなければならず、話し始めるハードルが高そうなのに、
1人終われば私!私!とこぞって話したがるのがアラブ人なのであります。
ただ、アラビア語が相当できないと、言ってる内容が分からない。
おもしろい!とかつまらん!などの野次しかわからない。
時にヌクタを英語にして話してくれるひとがいますが、これもこれで困る。
なぜなら、大抵全く面白くないんです(!)
私が覚えているのは、『日本人とチュニジア人が脳みそをとっかえた』ヌクタ
期待しないでくださいね、面白くないので。
ある科学者が、日本人とチュニジア人の脳みそを取り替えました。
日本人の脳みそをもったチュニジア人は、日本でバリバリ働き、大成功しました。
チュニジア人の脳みそをもった日本人は、チュニジアからイタリアまで泳ぎました。
……
終わり…
オチの意味分かりましたか?
これを理解するには「チュニジア人は外国への逃亡欲が脳みそにしみこんでいる」
ということを大前提として知っていなければなりません
知ってても、面白くないけど…
こんなのもあります『チュニジアに住んだ日本人、日本に住んだチュニジア人』ヌクタ
チュニジアに住んだ日本人は、チュニジアでバリバリ働き、大成功しました。
日本に住んだチュニジア人は、10時まで寝ていました。
日本人は、みんなこのチュニジア人はもう死んだと思いました。
……
終わり…
これの大前提は、日本人はみな早起きしてよく働くという偏見と、
チュニジア人は体たらくであるというチュニジア人共通の認識です。
こんな話をどうやっても「うーん、面白いっ!」には出来ないと思うのですが、
数人のチュニジア人にどや顔でおもしろいよ~、と話されたので、
わりと本気で面白いヌクタとして浸透しているみたいです。
こちらはぽかーんとするばかり、空笑いもでない。
あ~…で?いう反応を示すと
どういう面白さか説明してくれます。一番やってはいけないことなのに…