逃げたい人たちの色々

こんな記事がありました。

108人の不法移民(しようとした人)が逮捕されたとかなんとか…

チュニジアから出たい、逃げたいチュニジア人は多い。

サンドイッチ屋のハムディを思い出す。
旅行大好きヨスラちゃんも思い出す。

ハムディはちょい鬱気味のマッチョのサンドイッチ屋のお兄ちゃんで、
ドニヤーにテアブ、世界に疲れ切っています。
私が夜サンドイッチを買いに行くと、
必ず
「俺と話してくれる?」
と聞いてくる。私は必ず、テーマをくれ、といい、ハマディは適当になんかテーマをくれます。

私はテーマにそって話すけど、ハマディは鬱気味だしあまりきいていない。
だから私は
「ところで最近どうですか」
と聞く。でもハマディからは
「マホヌーク」(息が詰まっている様)
「ハービサ」(何も変わらず最悪な様)
とネガティブ系の単語がたくさん出てきてかわいそうになります。

ハマディは仕事に真面目で、雑に仕上げたりしない几帳面な性格で、
チュニジアから出たい。
「チュニジア以外ならどこでもいいから早く出たい」
と言うので、じゃあインドネシアは。と提案しても、
いや、インドネシアはダメ。ヨーロッパだ。
というので、じゃあセルビアでどうでしょう、(セルビアはチュニジア人ビザ要らない)
というと、金がある国じゃないとだめ、と、結構わがまま。

ヨーロッパ、金があるといえばフランスとかイギリス?
「フランス…フランスはダメ。なんか好きじゃない。ノルウェーがいいかな」
全然チュニジア以外で良くないのです。。

チュニジア人、フランス嫌いを公言する人が多い。多分、たくさん行ってるから、悪い噂も入ってきている。

チュニジアからでたいこういうハマディ系の若者はものすごく多く、
定期的にチュニジアのどこかから何百人ものった小船が出て、
時にはイタリアに漂着し、時には沈没してしまうという悲しい現実があります。

中上流にもチュニジア外に逃げたい人多し。

ヨスラちゃんは結構稼いでいるエンジニアの奥さんで、
自分自身も美術方面でそこそこ成功し、プロジェクトをまわしたりしています。
でもヨスラ夫婦もチュニジア嫌い、早く移住したいといっています。

夫婦ともパスポートも持ってるし、ヨスラちゃんなんか結構な頻度で海外旅行もするけど、
チュニジアには超批判的。かわいい顔して辛らつなことめっちゃいいます。

チュニジア文化にほれなおした海外仕込みのチュニジア人が、こちらに住み始めて1,2年もすると
口をそろえて言うのが
メンタリティが合わない、、
海外メンタリティで育ったチュニジア人(Yちゃんの言葉を借りると外資系)は、
チュニジアんメンタリティにとことん合わないらしい。
多くはラマルサの高級住宅街にたむろし、
センターに下りてきません。
あの辺の小売店で輸入のネスプレッソを買い込み、おいしいチーズをあつめ、
スタバっぽいカフェでひとりでMacbookを開いているさまは、まさにヨーロピアンメンタリティ

ここはなかなかいいところだと思うけど、わたしは外国人特権みたいな経験がたくさんあるのも事実。
もし自分がチュニジア人だったら・・・
と考えると、うーんたしかに、なかなか難しそうではあるなぁ