曲げない人たち

チュニジアに限らず一つの国を一緒くたに語るのって難しいですよね。でもチュニジアに確実にある傾向として、プロらしいプロがいない、これは間違いないと思う。

何をするにも自分の仕事にこだわりのない人が多いので、頼れるサービスが存在しないのが悩みどころ。中進国にありがちな姿なのではないでしょうか

人間ぽい部分が優先されるといったら少し柔らかいかもしれない。ちょっと頭痛かったり、行きたいイベントがあったりしたら率先して休んでいい雰囲気がある。しょうもない理由(サッカーみたいとか)で休む人に目をつむる代わり、自分も休みたいときは休むよ!みたいな妥協の精神。

それが主流になると、困るのはサービスを受ける側なんですが、

担当者がいなければなんも進まないですから、唇噛んでおずおずと帰しかない、とそういう世の中です。

 

そんな中にも曲げない人たちがいます。この人たちは自分の職にしっかり「こだわり」があり、他人がどんなに自堕落でもそれに甘えない。たいていの場合、いろんな形で成功していて、この限られた環境ですごいなぁという感じ、頭が上がりません。

大学の先生でもそんな人がいました。ソンドス先生、この人は今まであった中でもプロ精神素晴らしい人。

カリキュラムへの正確さ、私たちに理解させたいことの明白さ。アイコンタクトと理解しやすい慎重な言葉運び、

一度で学生の名前を覚え、学生に声をかけるときはまず名前で呼び止めることを欠かさない

やりたいことがビシビシ伝わってくるし、厳しさを兼ね備えつつ学生の心をしっかりつかむ能力があります。

出席したい、と思わせてくれる授業でした。

 

ソンドス先生の授業風景の一枚。

学生ってモチベーションを保ってあげるのがとても難しいのですが、この先生はただ甘やかすのではなく、あらゆるテクニックを使って勉強をさせつつも生徒の気を下げないようにしていました。あっぱれ、、

ソンドス先生は英語作家でもあり、アメリカで短編集が出版されていますが、1月2月にはチュニジアでも同短編が出版されるとのこと。

スペイン語もフランス語もペラペラ、、信念強い人のすごさを見せつけさせられています。