もったいない系廃屋

チュニスのメディナはファンが多いですよね。詳しい人が多く、あんまり大きい声で語ることができない。道の名前まで全部覚えてる人、家の設計まで知っている人などもいます。

細かく分かれているため持ち主などかなり複雑なようですが、外国人所有のものも多く、メディナファンのドイツ人のおばちゃんち、おじじゃんち、フランス人が買ったけど修繕に金がかかりすぎ放置された家、などがあるのだとか。

そんなメディナに家を買うことを夢見る人に連れられ、メディナの廃墟化した家を見てきました。

カスバからそう遠くない通りにある、20年以上人が住んでいない家。オーナーは

「完全に崩れてる」

というので、ほぼ穴になっただけかと思いきや。なかなかすごい!

当時はなかなか豪華な家だったことを漂わせるカッコいい柱とアーチ。ところどころにはまだ当時のタイルが残っています。

 

それにしてもはがれ落ち風化がすごい、これを売りに出しているというのもすごい。

友人はドタイプの家らしく大興奮、とともに大落胆

というのはこちらに不細工な後付の部屋ができていて、元あった美しい家の景観を台無しにしてる点

左側に無機質な四角い箱のような部屋。似つかわしくないですね

草もボーボーだし完全に20年止まった空間です、廃墟好きの人とかはたまんないのかも

お化け出そうだし、猫がガサッとかするのでちょっと怖い。

 

こういうのの修繕は鬼のように金がかかるそうで、友人は買えない、もったいない、はあああ

とひたすらため息をついていた。

日本のお金持ちでアラブファンの人などが、ポンッと買って修繕しないかなぁ

世界遺産に家を持つというステータス付きですよ。結構お得だと思う。