チュニスの旧市街メディナ

Mèdina de Tunis

チュニジアの首都、政治、経済、産業の中心地であるチュニス。
チュニスのど真ん中にあるのが、世界遺産チュニスの旧市街メディナだ。
市内一番のメインストリート、ハビブ・ブルギバ通りの先にあるのがイブンハルドゥーン像。
その後ろからのびるフランス通りの先にあるのがこの旧市街である。

ブルギバ通りから行き、まず目に飛び込むのがこのフランス門(ベーブ・バハル)である。
ベーブはアラビア語で門、バハルは海を意味する。この門が作られた当初はすぐ脇に海があったとか。現在は埋め立てられ門からかなり先に海があるが、昔は港から第一の門だったのであろう。

世界遺産チュニスの旧市街メディナの入口フランス門
世界遺産チュニスの旧市街メディナの入口フランス門

もともとは城壁に囲まれていたメディナだが、今はところどころに門や部分的な壁を残すのみとなっている。
それぞれの門には名前があり、その周辺を表す地名にもなっている。

旧市街メディナの中には細い道がくつも張り巡らされ、所狭しと多くの建物が立ち並んでいる。
初めて訪問した人にとってはまるで迷路のような道が続き、一度メイン通りから外れてしまうと、自分の歩いている場所や方向が分からなくなってしまうであろう。

このフランス門の先を進むとメディナ内へと進む道が3つ現れる。
左手に見える道にはチュニジア人の庶民向けの生活雑貨の露天が軒を連ねる通り、
右手に見えるのが主に布や服などが多く並んでいるカスバ通り、
そして正面に見えるのがチュニスメディナの一番の通りジャーミア・ズィトーナ通りである。
この通りには多くの土産物屋がところ狭しと店を構え、呼び込みの店員が観光客に声をかけている。

チュニスの旧市街メディナ
チュニスの旧市街メディナ
チュニスの旧市街メディナ
チュニスの旧市街メディナ
チュニスの旧市街メディナ
チュニスの旧市街メディナ

グランドモスク(ジャーミアズィトーナ)

この通りの突き当たりにあるのが旧市街メディナの中心、チュニスのグランドモスクである。
名前はジャーミア・ズィトーナ、日本語で「オリーブモスク」という。
このメディナが出来る前、この地には多くのオリーブの木があったことから名づけられたといわれている。
そしてこのモスクを中心にチュニスの街は発展していき、言わばここはチュニスの母のような存在である。

チュニジアで最も古いのはケロアンのグランドモスクである。

その次に古いモスクがこのジャーミア・ズィトーナであり、9世紀半ばアグラブ朝時代に建設された。

このモスク建造にあたり多くの石材がカルタゴの遺跡から切り崩された。
その後何世紀にも渡り、改修が加えられ今の形となっている。

チュニスのグランドモスク「ジャーミアズィトーナ)
チュニスのグランドモスク「ジャーミアズィトーナ)

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