スース

Sousse

白い浜辺に、青い海に、吸い込まれるように旅行客がやってくる。
スース、現地の呼び方では”スーサ”とも呼ばれ、名前の響きすら
しゃれたこの町は、チュニジアの誇る地中海リゾートだ。街の中心
から、数キロ先のポート・エル・カンタウィまで続く美しいビーチには、
地元の客や世界中の旅行客が集まる。一方で、街中に足を運べば
歴史の豊かな旧市街メディナが広がる、スースはそんなダイナミックな町。
小粋なチュニジア人、アーティスティックな外国人が自然とつどいあう。

夕方のビーチ

The Beach

 

IMG_3690なんと言ってもビーチ!スースに行くならビーチに行かなきゃ始まらない。Hedi Chaker通りにそって広がるブージャファル・ビーチは有名で、夏場は地元客や観光客がこぞって行き交いにぎやか。いくつかのホテルはビーチの一画をプライベート化していて、パラソルの下でヨーロッパ人たちが長期ホリデーを、自国で見れない太陽の光を、満喫しきっている。若いチュニジア人たちが、積極的に外国人に話しかけている姿。開放的な、ちょっと怪しい、異国情緒あふれる、そんなスースの海岸。

 

The Medina 旧市街メディナ

スースの旧市街メディナは世界遺産に登録されている。アグラブ朝時代、
地理的な要所として栄えた同メディナは、現在リバトやグランドモスク
などの歴史的建造物から、カフェや大型ショッピングセンターまでを
そろえた絶好の観光地となっている。

リバト
街の中心ファルハト・ハシャド広場にドンと構える要塞リバト。
リバトの語源はアラビア語のMarboutで、牢獄を意味するそうだ。
アグラブ朝時代の北アフリカの建造物を象徴するようなスタイルで、保存状態も良い。
当時アラブ人はシチリアのキリスト教徒らの進出をこのリバトから守っていた。
入り口はローマ時代・ビザンチン時代の建造物からとった柱や柱頭で建てられている。
その塔は存在感たっぷりで目を引くが、当時監視塔として重要な役割を持ち、
狼煙などのサインはエジプトからモロッコまで一晩で伝達されたという。

開館時間:8:00~17:30 (夏季は19:00まで)
入場料:7DT

グランドモスク
グランドモスクはリバトのすぐ対岸にある。9世紀に建てられた同モスクは、最低限の装飾しか
されていない、理にかなったモスク。東側のパートは18世紀に、ミナレットの代わりとして増築された。

開館時間:土~木8:00~14:00 (金13:00まで)
入場料:5DT

カスバ
メディナの南西、最も高い位置に作られたカスバは、859年に建設された、ビザンツ時代の
城塞である。約30mほどの塔を持ち、町全体が見渡せる見晴台のような役割を持っていた。
塔の建設者の名にちなみ、Khalef el FATAと名づけられた。北アフリカで最も古い塔の
うちの一つである。現在も灯台としての役割を果たしている。
内部は考古学美術館で、数多くのモザイクが展示されている。

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考古学美術館入り口

スーク
チュニジアの各地のメディナにあるスークの中でも最も楽しめるスークの一つ。
また、買い物が一番難しいスークともいえるかもしれない。かなりふっかけてくる。
お土産屋のオーナたちは口も英語も達者なので、強気の交渉必至。
グランドモスクを抜けて南側に伸びるRue D’Angleterreがメインのお土産通り。
交渉などがめんどくさい場合は、入り口のSoula Shopping Centerで
安心してゆっくり、固定価格で買い物が出来る。

The Food 食
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マルカ・ヘロワ・コストル

 

Marka Hlowa Kostel
スースの代表的な郷土料理、『マルカ・ヘロワ・コストル』。日本語にすると、栗の甘いマルカ。マルカはチュニジア風煮物で、本来辛い。栗のほかに干しレーズンが入っており、パンチのある辛さのハリッサ、肉、たまねぎ、ウコンなどのスパイスと一緒に煮込む。甘辛い味がチュニジアではちょっと珍しい、ユニークな料理。

 

 

ナイトライフ

チュニジアのサヘル地方は、ある意味『夜の町』といえるかもしれない。
そのくらい、夜を楽しむための場所が充実していて、ヨーロッパの観光客は
エンフィダ空港におりついたら、チュニスに行かずにスースやハンマメット
などの沿岸に直行する。ナイトクラブやバーの情報はこちら。

Bora Bora
1500人を収容するオープンエアーのナイトクラブで、『世界基準』のいいDJが揃っている。
14Janvier通りを下って行ったところにあるEl Ksarホテルのすぐ近くに位置している。