南部の塩湖ショット・エル・ジェリド付近に位置するトズールは、サハラ砂漠の入り口を彷彿とさせるオアシスの町である。豊かなナツメヤシの森からもたらされるデーツ産業が旧来より盛んであり、南部商業の中心地として栄え続けてきた。街中の建物の壁に化粧レンガが施されており、うす茶のレンガアートを見ながらの町歩きはエキゾチック感満載。
トズールのオアシスは巨大。ハビブ・ブルギバ通りからアブエル・カシム・シェビ通りに抜け、数十メートル歩いて左に曲がるとオアシスが広がっている。入り口でカレーシュを捕まえてもいいし、歩きで移動してもなかなか気持ち良い。
サハララウンジ
アブエル・カシム・シェビ通りからオアシスに入る最初の門を左折し、オアシスの中をしばらく行くとSahara Loungeという公園がある。様々なジャングル的アクティビティがあるほか、ナツメヤシの木陰の心地いいカフェがある。カフェにはブースがあり、南国気分を味わいながら寝転んでくつろぐ事が出来る。
シャクワク
オアシスど真ん中に作られたちょっと変わったテーマパーク。人類の進化や恐竜の像、モーゼが「海を割った」シーンを模したモノなどがある。レストランやカフェもありくつろげる。チュニジアのこういったテーマパークの中でも出来がよく、行く価値あり。
パラディ
トズール随一の動物園、パラディ。たくさんの動物があまり広くない敷地内にいるのはちょっとかわいそうだが、日本ではあまり見ることが出来ない砂漠の動物たちと出会うことが出来る。ガーデンで育てられている植物由来の製品が入り口で売られている。
トズールの旧市街は、北部の旧市街とはかなり毛色が違い、比較するだけでも楽しい。バスや鉄道の駅からハビブ・ブルギバ通りに入り、モニュメントのところで左折すると簡単に旧市街方面に出れる。
トズールに来たら是非食べておきたい、ローカルフード。
無発酵のパンで、一応パンケーキに分類されるらしい。ベルベルピザとも言われ、大抵は何かしらトマトソースのものが挟まっている。好みによって、そのまま食べたり、シャクシューカと一緒に食べたりしてもいい。北部でも食べることが出来るが本場は南部。
バルコークシュ -Barkoukech-
クスクスによく似た食べ物だけれど、クスクスよりも大粒。肉入りのソースと一緒に煮るのでクスクスのパサパサ感が苦手な人にはお勧め。鶏肉、ラムのほかウサギ肉も使う。