カフェ・アンバ 人気の謎
メディナのザイトゥーナ・モスクの近くに、大人気のカフェ、「アンバ」があります。
「アンバ」はあのアラビア語ののどから出る「ア」で、ァイナブ(ぶどう)の木の緑、
夏にはぶどうがなることから、この名前が付けられたそうです。
このカフェ、意識高い系外国人やアーティなチュニジア人にとてつもなく人気。
メディナでは活動的な文化グループがいくつかあり、メンバーは大体とてもインテリかつ裕福な層で、
レゲエやボサノバなどをたしなみ、酒を飲む率は100%、そういったオープンマインドなエキゾチックインテリにひかれるヨーロッパの20代くらいの女子が彼らとつるみ、来るのがこのカフェ。
ですが、狭いしいつも混んでいるし、コーヒーのマシンも古い。
コーヒーには最初っからお砂糖入っちゃってる。
たしかに緑はきれいなんですが、はてさてなぜここまで人気なのか、ずっとなぞでした。
そんな謎がわたしだけのものではないと分かったのが、昨日。
実は昨日、チュニジア語のクラスで読んだ文化グループの雑誌「jounal de la medina」にこのカフェがあったので、クラスのみんなで行ったのです。
私たちは、6人のアジア中心にインターナショナルな構成、楽しみにしてきたものの、
みんな反応は極めて微妙。だって、ぶどうの木以外にめずらしさのない普通のカフェなのです。
カフェ・アンバはやっぱり過大評価されている、と私は再確認したのでした。
過大評価といえば、バルドーのブリック屋、ハッターブのラブラビなど、チュニスには結構同類の
店があります。人気に流されることなかれ、自分の気に入る場所を見つけましょう。