ブルギバスクール、ナンパ組

 

私が昔ブルギバスクールに通っていた時のこと。休み時間に一人でストレッチをしていたら、

「私、水曜の夜にヨガやるんだけど、来ない?」

とクラスメイトが声をかけてきた。ドイツ人の、底抜けにフレンドリーな女の子。ヨガをやりたい主に外国人を集めて、

簡単なヨガレッスンを開いているという。しかも彼女はまだ先生レベルではないので、無償でやっているというのだ。

初めてのレッスンに行くと、異様な光景。

2人のチュニジア人男子が借りているという10畳程度の小さな部屋に、ブルギバスクールの生徒、でかいドイツ人などが6人ほど所狭しと並ぶ。ぶつかり合いながら体を伸ばしている。。。

そこに、ときに部屋を借りているチュニジア人男子2人が現れて、もっと狭い中、ならんで瞑想などをした。

 

この時に出てきたチュニジア人男子二人が、私が割と苦手とする、ブルギバスクールナンパ組である。

ヨガレッスンのメンバーはみな3カ月ほどでいなくなったのだが、なぜだかこの二人にブルギバスクール周辺で出会うことがやたら多い。それは今でも変わらない。

しかも、この二人、絶対に外国人の女子と一緒にいるのである。

 

よく思い返してみると、ブルギバスクールが終わるたび、この二人が外で待ち構えていて、一応ヨガで顔見知りだった私は声をかけるのだけれど、そのたび

「マリアをまってる」

「ダニエラをまってる」

など、女の子出待ち。たぶんだけど、一定期間いるブルギバの女子だけ狙って、捕まえて遊んでいるんだと思う。

二人は結構おじさんで、30代後半っぽく、チュニジア人にしてはめずらしく華奢で見てくれもそんなに良くない。いかにしてブルギバの女の子が引っかかるのか謎だけど、見るたびに違う女の子と一緒にいるので、来たばかりのいたいけな感じの子を捕まえているんじゃないだろうか。一定期間一緒にいたら女の子たちももうちょっとハンサムな若いのに乗り換えるんだと思う。

 

昨日、片方がソロの時にばったり出くわしたら、

「最近来たフランス人やイタリア人などと、多言語ミーティングを行う」

というお知らせを受け、この人たちの執着心すごいよ…と思わざるを得なかった。