あれな「手続き」の話

愉快な話ではないですが、ここでひとつ、私のとってもプライベートなことをお話しいたしましょう。

私は一応数年をチュニジアで過ごした、個人の「移民」のようなものでしょうか。ここに一生定住の予定はないですが、チュニジアに労働者として滞在許可を持つ、未婚の男性です。日本の住民票は抜いており、チュニジアに税金を払っています。

 

滞在にはもちろん、滞在許可が必要。

この滞在許可がなかなか、下りないんです。いや、正確にはすごい簡単に仮許可が出るんですが、本許可が下りるのに謎の時間がかかる。

許可を下すのに必要なのは、

・自分の名で登録された賃貸契約書のコピー(役所でコピーに再度ハンコを押す必要あり)

・労働証明書または大学などの学生登録書

・パスポートのコピーと入国日のわかるもの

・この国で生活できるだけのお金がある証明(銀行カードのコピーでOK)

・最近撮ったパスポートサイズの写真4枚

 

これを所定の警察署にいって、届ける。内務省に紙が送られ、承認し、警察に送り返す。それを私らが取りに行く。こんな簡単なことなのに、思いっきりあほ丸出し職員たちによって信じられない複雑化が実現されている。

まず、所定の時間に職員いない。とくに、某所BHの警察、反省せよ。

9:00‐13:00、14;00‐17:00の営業のはずが、

ほとんどの場合10:00‐12:00に行かないと

「マダム・Mは帰った」

と愛想のかけらもないガーディアンに追い返される。私はこのガーディアンが大嫌いなため、

某所BHの管轄にいったときは必ず

「なぜ毎回営業時間にいないのか説明してください、いない場合ほかの職員を用意してください」

と10分程度嫌味をぶつけていた。時にこれまた憎たらしいマダム・Mが、いないと言ったはずなのに中に見えたことがあり、

「いるじゃん笑 やっぱ嘘つきなんですね」

とガーディアンに言い放ちつつ無理矢理入ることができ、ガーディアンも気まずそうにしたため、私は勝った…!!と思った(私もたいがいのあほ)

結局私は全く勝利しておらず、某所管轄BHで本許可が下りることはなかった。

彼らまたは内務省が、私のファイルをなくしたためである。インド人の友達も、この管轄でファイルをなくされた。みなさん、某所BH管轄は、最初は避けましょう。

 

その後、私は引っ越し別の某所BSの管轄に移った。最近この管轄は大変良い職員がいるけれど、最初は最悪中の最悪だった。

50過ぎの、年を取っただけが取り柄のおやじ担当員。マダム・Mが可愛く見えるレベルの憎さ極まりないおやじで、かつ意地の悪い男だった。絶対にはっきりわかりやすく話そうとせず、

「お前、アパートの何階に住んでいる?6階?お前の紙に6階に住んでいるという証明がない、やり直し。」

みたいなあほすぎることを平気で言う。もちろんそんな証明は存在しないので、元来頑固な私は

「いや、これで大丈夫。ここに6って書いてあるから多分それでOK」

で、押し通す。これでああそうか、と納得するおやじ職員を見て、なんでこんな外国でこんなバカなやり取りをしなければいけないのか、とみじめになる…

 

ラッキーだったのはこの職員の仕事が適当過ぎて、逆に早かった点。割と許せるタイミングで、初の本許可が下りた。実に、1年半を宙ぶらりんで仮居住者として過ごした。

本許可が出たら後は楽で、次の年は同じ紙を提出し、待つだけ。

今年もすんなり仮許可が出て、本許可もいつの間にかできていた。

仮許可はこんなんです

手書きでテキトウ、、

仮許可期間に海外に出て、帰ってくるときにビザなんかの確認のため見せることがありますが

「えっこれ?」

って顔されますね。

明日本許可を取りに行きます。

チュニジアの警察、役所はなんだか薄暗く、どんよりとした雰囲気が漂っており、なんでもネットですむ母国日本に、いつか帰りたいと思うのであった(チュニジアより楽な仕事がない)

9月30日一部改変しました。