テイ 紅茶
チュニジアはアラブ圏ですのでアラビアコーヒーが有名でおいしいです。
しかし、チュニジアのカフェに訪れたことのある方ならご存知、チュニジアは紅茶も有名です。
チュニジアのお土産の欄でもご紹介したとおり、チャイグラスはオスマン時代から通じる現在でもポピュラーな工芸品です。レストランのデザートの後に出てきたり、カフェに行きますと、熱い紅茶ですが透明のグラスに入れられて出されます。
日本ではお茶=緑茶ですが、チュニジアではテイ(お茶)=日本で言う紅茶です。しかし、厳密にチュニジア人にとってはこの紅茶にもテイ・アハマル(紅茶)と、テイ・アハダル(緑茶)が存在するのです!この二つの違いはどうも葉の種類と製法によるらしいのですが、日本人にとって見れば味はどちらも紅茶で渋みが強いかどうかとしか感じられません。
カフェに行った際にテイを頼みますと何のお茶にするかと聞かれます。これは緑茶か紅茶のどちらにするかやホットかアイスかどうかではなく、紅茶に何を入れるか、です。チュニジアのお茶は紅茶のホットのみで、しかもすでに砂糖が入って甘いです。
チュニジアではこの紅茶に、さらにハーブやナッツを入れます。
生でどさっと。
ここで大抵どこのカフェでもある紅茶をご紹介します。
①テイ・ナネア (ミントティー) 写真右
これは甘くてあたたかい紅茶の中に生のミントをどさっと入れたもの。
カフェで一番安くてシンプルな紅茶はこれだったりします。とってもいい香りがしますが、ミントは食べません。
大体この紅茶一杯 1.5dtから2dtほど。
②テイ・ロウズ (アーモンドティー) 写真下
同じ紅茶に生のアーモンドがばらばらっといれられたもの。
チュニジアはアーモンドが季節になると生で売られています。季節でなくとも紅茶に入っているアーモンドは通常生です。日本ではなかなか味わえないですが、白くてしゃきしゃきしていて風味豊か、甘くておいしいです。
大体この紅茶一杯 3dtから5dtほど。
③テイ・ボンドック (松の実茶) 写真上
同じく、その紅茶にざらざらっといれられたもの。
松の実ってなに・・・と思う方多数。チュニジアではみんな大好きな木の実です。日本では薬膳料理に用いられる生薬の一つです。松ぼっくりの間にたまに見かけるつぶつぶ、あれの別種です。これもまたおいしーいナッツです。こちらはいい木の実なので紅茶の中でも一番高い。
大体この紅茶一杯 4dtから7dtほど。
皆さんカフェに行った際はコーヒー紅茶一杯で2時間ほど長居しますので、ぜーんぶためしてお気に入りの一杯を見つけましょう!!