ベルベデール動物公園
この公園、チュニスに滞在した方なら皆様ご存知、ラファイエット地区にあります巨大な自然公園でございます。
お昼は皆さん日向ぼっこやお散歩にわんさか訪れます。
週末や休暇中は家族連れで大賑わい、夕方からは怪しげなカップルが沢山いる、とっても広い一応公園です。
この公園、周りを柵で囲まれており、中には大きな噴水、カフェ、芝生、そして巨大な木がにょきにょきと生えております。中でも動物園は一度は訪れてみたいところ!日本の有名な動物園と比べるとそこにはいたりませんが、様々な動物がいます。ここは公園の中でも有料地帯。・・・とはいってもカフェへ行くのよりも安いです。
ではいざ!
まず、ベルベデール公園正面入り口から入っていただきまして、大きな池の噴水の左側にチケット売り場があります。
おお、さすがここでもJICAさんが活躍しているんですね。すばらしい。
でもこのマークの下に書かれているアラビア語、フランス語、の下の日本語。何かがおかしい。
これはきっと日本語で書かれた文字をチュニジア人が一生懸命真似して書いたんだろうなぁ。という努力が見られてちょっと笑える読めなくもない日本語。噴水の手前のにあります。
料金はとても動物園に入れるとは思えない値段。
2歳以下は 無料
2歳から16歳は 700ミリーム
16歳以上は 1ディナール100ミリーム
こちらでお金を払ってこんな切符をもらい、入り口でおじさんに半券を切ってもらいます。
入った先は右周りルートと左回りルートがあります。
どちらからサーっとまわっても1時間ほどはかかってしまいますので夏場は日よけと日やけ対策をなさってください。それから、坂道を登るところもありますので歩き易い靴で!
2016年4月現在 私の記憶の限りで見ることが出来た動物ざっくりリストアップしますと、(正式名称ではない)
・ちょっとトカゲや蛇の爬虫類
・ラクダ ・ダチョウ ・エミュー ・ワラビー ・シカ ・タヌキ ・キツネ ・ワニ ・サイ ・クマ ・ライオン ・トラ ・ヒョウ ・ヒツジ ・ヤギ ・ブタ ・イノシシ ・サル数種 ・タヌキ ・カピバラ ・クジャク ・カバ ・カメ ・水牛 ・シマウマ ・ポニー ・フェネック ・アザラシ 等
動物園の王道、きりんさんとぞうさんは残念ながらいません。
写真は園内図ですが、必ずしもここに描かれている動物がいるともいないとも限りません。参考程度にどうぞ。
そして率直な感想ですが、チュニっ子はここのことを、動物園といってもたいしたことないから期待するなー。とか、子供しか喜ばないレベルだから行くなー。とかネガティブなことばかりおっしゃるもので私もなんやかんや内部には訪れていなかったのです。が、わりといろんな動物がいたし、結構面白かった。
しかもチュニジアらしく突っ込みどころも多かった。
まず、イスラム圏においてブタはハラームじゃないの?って感じですが、いました。しかも大量繁殖でブタとイノシシどちらもいた。結構な異臭を放っており、こんなもの食べたくないだろう?といわんばかりでした。てか、言われました。排泄物を泥に混ぜてその泥の中で転がっているその動物は、不潔であり、人が口にするものではないと。そもそも日本の動物園ではブタはわざわざ公開されていない気もするし、食用のブタはこんな感じでないと思う。(そう願いたい。)
飼われている場所、掃除されてるのかなぁ。汚れが目立つ。水がにごっている。遊具がない。動物さんも大変ですね。チュニスの環境、春夏は暑いし、冬は寒いしで。そのケージがどうも設備がいまいち。大きい動物の折の向こう側のみず、干上がってたり流れてなかったり。
動物園らしくライオン、トラ、ヒョウだったかな、猛獣がいました。しかーし。ねてます。夜行性なのかな。しかし。片っ端から寝ています。暑いしだるいしつまんないし、そりゃ寝るしかないよね。でももうちょっとうろうろするとかあればいいのに。って。狭いから無理でしょうか。
動物園内見学で園内をうろうろ。すると・・・とことことこ・・・目の前に孔雀が!孔雀です。歩道を歩いているあいつ、絶対孔雀です。あの長くて美しい尾羽は・・・まちがいなし、孔雀です。メスもうろうろしてる。勝手に他人いや、他動物のコーナー居候しているのもいるし。ラクダやヤギと共存しています。しかも春は発情期のためオスが扇状にあの美しい羽を広げるところも見られます。渡り鳥のように飛べないけど、鶏よりも飛びますよ。こんなに放置してていいのかな。って感じです。
とはいえ、チュニジアらしい発見もあった。
発見その1
タヌキがいました。日本人にはお馴染みのぽんぽこ。田舎出身の私は野生のタヌキをたまに小学校の通学路で目撃することがありましたが、まさかチュニジアで再開できるとは!!この動物園、一応檻の前にその動物に関する説明がアラビア語とフランス語で表記されています。私はアラビア語は乳児レベルなのでフランス語を追って見ますと、あれ?TANUKIってかいてある!あらまーこの類の動物はヨーロッパにもともといないんでしょうかね。
発見その2
ダチョウがいるのですが、奥のほうの木下に白いおっきい物がぼこぼこあるんですね。なんだろうと良くみると、卵です。ダチョウの卵は大きいことで有名ですが、遠目にみてもわかる。大きい。普通動物園で産卵された卵は園が管理して孵化するようにケアすると思うのですが、ここではそんなことはありません!全部そのまま動物任せ!ある意味自然です。
水牛が数匹いて、深い水堀があるのですが、ずんずんジャブジャブ水牛が入って水浴び?してます。こんな映像ナショナル・ジオグラフィックのドキュメンタリーでしか見たことない!壮大でした。
以上がざっくりとしたことを記しました。ここの動物はとりわけ入れ替わりが多いわけでもなさそうで、死んでしまった動物を新たに購入して入れることもなく、あいている檻もありました。逆に、こんな動物昔はいなかった。ということも聞いたので変わっているところも少なからずはあるのでしょう。とはいえリニューアルは期待できなさそうです。
あっと、思いついたのですが、チュニジアはアフリカ大陸にありましたね。ここ、アラブ圏ですけどアフリカです。この陸地をずーっとひたすらサハラを越えて南へ下っていけばこんな動物どころではないサバンナが広がっているのですね。世界は広いです。
チュニス市内にも小さいながらサバンナがあります。ちょっと冒険してみませんか。