トイレ事情
- トイレの表記
チュニジアではトイレをトワレット(フランス語でトイレ)といいます。ので、表記にもToiletteと書かれることが多いですが、アラビア語ですと言い方は色々ありますが、単純な便所を指すのはダウラトルミヤー(水の回る場所)となります。
古い建物や個人の趣味で上で書いてある場合も無くはないです。
- トイレの見つけ方
西方海外旅行になれている方ならお馴染みですが、トイレは日本のように簡単に見つかりません。チュニスへ観光旅行に来た際は、ホテル、レストラン、カフにはいったときにそこにあるトイレを利用するのが無難でしょう。
もしも外で急にトイレが必要になった際はチュニス市内ですと公衆トイレなるものがあまりありません。メディナの入り口、フランス門入って左側の銀行の横に公衆トイレがあります。綺麗ではなく、紙もないですが水は流れます。トイレ付近に人が座っていますので、使った後は200、300ミリーム払えば十分でしょう。
中心部でしたら、各有名大き目ホテルのお手洗いをお借りするのもありです。
ショッピングモールにはトイレが付いています。市内、パルマリオン、シャンピオンなどですと、有料(300ミリーム)で使うことが出来ます。こちらは先払いです。お金を払うとトイレ番がトイレットペーパーを一切れくれます。
レストランやカフェにはトイレが付いています。清潔度はお店のランクに問わずあなたの運次第という場合がほとんどです。お店の利用者はもちろんトイレのためのチップを払う必要はありません。カフェなのではトイレが外側から鍵がかかっている場合もあります。その際は店員に言うと鍵をくれるので開けて入ります。チュニジアンファストフード店は小さいお店なのでトイレがない場合もあります。
周りに公衆トイレやホテルもない、という緊急事態が起きた場合は仕方ありません、近くのカフェに行って借りましょう。体調が悪いのでトイレを貸してくれといえば優しいチュニジア人、貸してくれるはずです。その後は心づけに500ミリームか1ディナールを案内してくれた店員さんに渡してあげればいいでしょう。
- トイレそのもの
チュニジアのトイレは色々ありますが、古いところ出なければ大抵洋式です。古いところはしゃがみこむ和式タイプですが、あまり出くわすことはないでしょう。出くわさないことを祈ります。
ホテルやレストランなどにはトイレットペーパーがついていることがありますが、いい雰囲気の場所の清潔なトイレでも紙がついていないことは多いです。あまり期待せずに常にポケットティッシュを持っていきましょう。
ところで、チュニジアのトイレはフランス式、すなわち便座が付いていないところも少なからずあります。ここは通常中腰に用を足すしかありません。どうしてもという場合は妥協して紙で便器のふちを拭きましょう。しかしあまり清潔とはいえません。
そして、アラビア圏では多くみられますがチュニジアのトイレ、わりかし古くても便座がなくても、トイレ用のシャワーが付いていることがほとんどです。(写真右側)
本来なら紙がついているはずの壁にかかっています。これは日本で言うウォシュレットのようなもので用を足した後にそのシャワーを使い洗い流します。手を使ってお尻を拭きます。その後タオルや布で拭きます。
イスラム教で左手が不浄の手と認識されているのは、左手はこのトイレの後始末に使うからともいわれています。
ご飯や握手はもちろんのこと、コーランも左手で持つのはご法度とされています。
そして、排泄部分をキレイにした後から各家庭で処理の仕方が変わってきます。
自然乾燥を待つ家庭:その名の通り自分の濡れているお尻が乾くまで待ちます。
タオルを使う家庭:タオルを使う家庭では各自自分のトイレタオルを持っていたり、家族だからタオルを共有したりと少し違いはありますが、このタオルでキレイにしたお尻を拭きます。
トイレットペーパーを使う家庭:タオルの代わりにトイレットペーパーを使ってキレイに洗ったお尻を拭きます。
女性はスカートをはいていれば若干ぬれていても気にしないのかも・・・しれません。
男性は大でなければ必要でないのかも・・・しれません。
が筆者の私は日本人なので男女大小限らず濡れたままはいやです。シャワーにお世話になりながらも常にティッシュは携帯しております。
ところで、ティッシュやトイレットペーパーを使った場合、必ずしも流してはいけません。
チュニジアのトイレ、水圧の弱いところもあり、ティッシュが浮いてしまい流れきれない場合があります。多くのトイレが日本では古い大型タンク式のトイレなので水が溜まってもう一度流すのにも時間がかかってしまいます。
多くのチュニジアの洋式トイレの個室の中に中ぐらいのゴミ箱を置いています。男女どちらの個室トイレにも存在するのでコレは必ずしも汚物入れではなく、使ったティッシュを流さずにここに捨てるという意味でもあります。ゴミ箱を個室で発見した際は使用積みティッシュを流さずにここに捨てるのが無難でしょう。