メディナの石畳滑り止め作業
チュニス・メディナ。
チュニスへ来た人間なら誰もがここを訪れる、古きよきこの世界遺産は住民・商人たちの手で守り続けられています。
メディナを通ったことのある方ならご存知、道は全て石畳。狭くて凹凸だらけのこの道は歩きづらいながらも情緒があります。この石畳、雨が降ったりお店の人が掃除に使った水を流すと水浸しになって非常に滑り易くなります。濡れていなくともこの歴史を刻む石畳は人が歩くたびにツルツルになってゆき、つるっ!とすべる人が後を絶えない。そのたびに「ソッタール!」(神の御名のひとつ、転んだときや転びそうになったときなどにつかう)という声があちこちからきこえてきます。
ところで先日用あってメディナを抜けた際、どこからかトッテンカッテンといい音が聞こえてきました。周りを見ると犯人はなんと石畳をとんかちでたたいているメディナ人たち!
同行していたチュニジア人曰く、これは滑り止めのために石を叩いているとのこと。たしかにメディナの石畳をよく見ると、石の表面に傷がつけてある!これはほぼ全ての石に刻まれておりこの地道な作業は住民みんなが協力して行っているんですね・・・。
ちなみにトッテンカッテンの後はこちら!
ちなみにツルツル状態の石畳も見つけました。
すべすべです。これはスパイク以外滑ります。
みなさんもメディナを訪れた際は足元に注意してみてください。メディナの様々な歴史が刻まれていますよ。
おあとがよろしいようで。