ムダ毛と世界

出尽くしてるアラブ人のムダ毛ネタですが、私も少々思いがあります

夏40度を超えるチュニジア、男女ともに大変薄着になります。
都市部女子ならノースリーブ当たり前だし、男は下着にタンクトップレベルの格好で出回っている。

そんななかアレ?と違和感を覚えるかもしれません
男の脇に毛が、ない、、、

私がこの異常に気付いたのは、来たばっかりの2014年メトロでのこと
何の気もなしにつり革あたりに手をかけていたら、隣にいた小柄な人が私の方を見た
ただしくは私の脇の方を見た
そしてすかさずの二度見!!気まずそうに見つめて降りていった…

えっ何?そんなへんな脇だったかな?

ちょっと考えたところで、エジプト留学した女子から聞いた「アラブ男の脇とデリケートゾーン」の
話を思い出したのである。何か物足りない、と思ったら、ツルツルだったというその話・・・
つまりあの小柄男は、私のありえなく生い茂った腋毛を無視することが出来なかった、、、のだ、、、

そう、チュニジアというかアラブでは、男が脇をそることで有名、ついでに言えば
あの辺りの毛も丁寧に処理するそうなのである

ハンマームに出向くと分かりますが、地元民たちは剃刀やクリームや体を綺麗にするもの
全て持ち込み、個室の中で延々とショリショリごしごししている

ただし、男の象徴、胸毛はもりもりに残し、Tシャツもわざわざ襟元のでかいものを選んで
サングラスをそこにひっかけ出来るだけ毛をはみ出させるというちょっと変な文化もあり

私も今や処理する派に転向したので、昨日もお風呂で脇を剃っていた(一度やると止められない)
剃りながらふと思い出したのは、ある中国人の女の子のお話…

中国人のようちゃんは、私の大学に留学に来ていた大変かわいい女の子だった。
中国語を勉強する女の子たちと仲良く行動し、かわいい顔から発される面白日本語で人気を集めていた

そのかわいいようちゃんには誰もが気になる弱点があった
それが、ふそふそとそよぐヒゲと腋毛
意識しなくとも見えてしまうその存在に誰もがため息を付くしかなかった。

しかしある日、女子たちは決心した。ようちゃんに「毛の処理の重要性」を説いたのだ
ようちゃんは、半信半疑、納得しきらないまま「わかったヨ」と言った。

数日後、ようちゃんの口元に、あのそよそよヒゲが無くなっていた!ついでにムダ毛も結構処理されていた。
女子たちはよろこんだ。ようちゃんがツルっとしたのだから

しかしようちゃんは一言

「わたし、泣いたヨ」

ともらすのであった、、

近く中国では(たぶん一部地域)ムダ毛を処理するという文化がないそうで、
親からもらったを剃ってしまうというのはよろしくないことだそうで…

ムダ毛処理ひとつとってもこんだけ世界が広く、理解しあえないのだから
もう色々しょうがないよな!とあきらめもつくというものです。