家庭のイフタールメニュー

チュニジア人は基本的に自宅での食事が好き。これは節約のためとかではなく事実、おうちごはんがおいしいからなんです。

チュニジアの家庭ではラマダン中、お母さんは3,4時間ほど時間をかけてイフタールの準備をします。通常の3食分がこの1食にかかっているのでそれはそれは手の込んだたくさんの料理を準備します。

ところで私は幸運にもチュニジア人家族の下で居候をしているのでこの素晴らしいイフタールをラマダン中毎日頂いております。これがあるからこそ断食が続くもの!

ここで些細ではありますがラマダンのおうちご飯を紹介いたします。

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クスクス。チュニジア人は通常1週間に1度はクスクスを食べます。大体合同礼拝のある金曜日の夜、あるいはみんなの集まる日曜日に食べます。ラマダン中も同じ。前菜のスープ、サラダ、ブリックとデザートにスイカ、揚げ菓子など、てんこもり。白い液体は牛乳ではなくルベンという発酵乳です。

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スープはショルバといいます。ショルバは通常中に小さいパスタの入っている赤いもの。こちらはブルードと呼ばれる野菜スープ。お腹に優しいです。

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忘れてはいけない前菜、ブリック。これはレストランでも家でも必ず出てきます。揚げ春巻きのようなもの。中身はジャガイモ、チーズ、卵やツナなどが入っています。みんな大好き!

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黄色い飲み物シトロナード。日本で言うレモネードです。レモンを絞って砂糖やはちみつを入れておいしく頂きます。すっぱくない!夏の風物詩。

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野菜もり。今年のラマダンは夏にかぶっているので、たくさんの果物をいただけます!やはりメインはメロンとスイカ!イチジクや桃、杏やキウイもあります。チュニジアの果物はとってもおいしいんですよ~!

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鶏の丸焼き。これは毎日ではありません。メインディッシュです。チュニジアの鶏のグリル、日本人としてはちょっとパサパサしているかな・・・?あじがしみてないな・・・という感じなのです。チュニジアでは鶏肉の皮はなんと食べません!衛生上の問題とか。私はすきではない。

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ある日の食卓。サラダ、ブルード、ブリック、パスタ(どーん!)揚げ菓子、イチジク。

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ある日の食卓2。サラダチュニジアン、ショルバ、ルービヤ(白いんげんのソース)、クリームパスタ、ラザニア、レモネード、スイカ。

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デザートに手作りケーキが出てくることも。ただ、デザートの頃にはお腹いっぱいでとても食べれないんです。

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ところで先日はラマダンが始まって半分!ということで羊肉のクスクスでした。メインはこちら。そして写真下の黒い液体はモロヘイヤです。日本と違ってチュニジアはモロヘイヤの粉を溶いてソースにします。そしてショルバと手作り揚げ菓子です。やはり手作りが一番おいしい。

全てはとても載せきれませんが、このように華やかでたくさんのご馳走が並んでいると思うと、やはり家で食事したくなりますよね。チュニジア人の知り合いなどにイフタールにお呼ばれする機会があれば、是非お楽しみ下さい。そのときはスイーツや果物などの手土産をお持ち下さいね~