チュニジアとベジタリアン

最近食と健康は耳が痛くなるほど聞かれる言葉のセットです。

日本に帰ったとき、水素水が話題になっていて、小さな缶入りが200円とかして

ぶったまげた。水はH2Oと習ったものだから、水素がいっぱい入ってたら別物?とか

藤原紀香が水素水漬けになっていて、健康も来る所まできたな!!と思ったのです。

ヴィーガンとベジタリアンのマブダチHappy Cowで見ると、東京だけで驚くほど

たくさんの菜食レストランが出てきました。

 

 

さてチュニジアですが。ここはアラブですから肉と卵食って元気!が基本ですよ。

いくらかの料理は肉が入っていない場合、頭に『偽』をつけるほど、肉は料理に大事なのです。

トマトと野菜で作ったパスタはカザブパースタ、偽パスタと呼ぶのです。

 

ただチュニジアに住んでいるのはチュニジア人だけじゃありません。

チュニスでアラビア語を勉強する学生は圧倒的にヨーロッパ女子が多い。

アラビア語を勉強するヨーロッパ女子は意識高い系が大変多く、ベジタリアン率も異様に高いのです。

ヴィーガンもいる。

ベジタリアンは意外に選択肢がありますが、卵を多く使うチュニジアではヴィーガンは命取りです。

ヴィーガン料理を出すレストランはほぼ1軒しかなく、1回行ったが味が非常に薄くて悲しくなる。

また、ヴィーガンの生命線となる代用品が、チュニジアはものすごく高いのです。

豆乳、米乳が一応手に入りますが…1リットル500円軽く越えてくる。ナッツミルクは未発見

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米乳約12DT、550円なり

日本では豆乳がメジャーになりつつあり、牛乳が大好きなのに弱~いアレルギーを持つ私は

選択肢があるときは豆乳で代用していました。200円くらいで安いし、調整のは飲み易くおいしい。

街中のカフェでも豆乳を置いているところがあり、豆豆しておいしいのでよく飲んでいました。

チュニジアではそんな選択肢はない。カフェの兄ちゃんに豆のミルクを、米を液状にしたものを、とかいったら、

意味の分からないことを言う植物性の貧弱な男、としてレッテルを張られるに違いない。

 

家で使うのに、500円の米乳を使うべきか?と悩んで、まぁ一応試してみるか、と上の米乳を買ってみました。

この日は豆乳が置いてなかった。

フランスからの輸入みたいで、まぁまぁおいしかったですが、乳感がとても薄く、コーヒーに混ぜても色が出ない、、

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チュニス中心のモノプリですら、バイオ食品コーナーにこの米ミルクしかない。

ラファイエットのカルフールには2mくらいのコーナーが構えてありますが、

どれもこれもびっくりのお値段。豆腐が500円とかしてます。

 

ともあれ、チュニジアは野菜がおいしく新鮮なので、ヴィーガンたちは家でせこせこ

料理をし、おやつにナッツを食べてしのいでいるようです。

一緒にチュニジアンレストランに行くと、野菜クスクスとサラダしか選択肢がなく、

いつも文句を言っていた。勝手にヨーグルトを入れられた!とかブーたれたり…

スペインのヴィーガンの子(動物の権利主張タイプ)が、やせ細り、冬は震えながら

「さむい・・・」

とつぶやいており、

さすがにこの国では卵と乳製品くらい解禁したらいいのに…と心の中で思っていたのでありました。

こうしたヨーロッパ女子に影響されるチュニ女子も少しずつ増えており

次ラマルサの高級住宅街で流行るのはベジレストランか、とか妄想が膨らみます