C.N.R.P.Sの大泣き劇場
当たり前ですが、チュニジアの公的機関や企業で正職員として働く場合、社会保険にはいり、国民年金を払うことになります。その名もC.N.R.P.S(Caisse Nationale de Retraite et de Prévoyance Sociale)
フランス語読みでサナーピエスというみたい。そのまま、国民年金と社会保険
ちょっくら用事がありまして、チュニスのモンゲーラ(時計塔)近くのC.N.R.P.S事務所に寄りました。
入り口をくぐった。
入り口付近のベンチにはおばあちゃん数名。
助けのない顔で心配そうに座っている。。
すごい空気よどんでる…不幸のにおいがしてきた…
順番待ちになるので番号の紙が出るマシンに突進すると
待ちくたびれてぶよぶよになったお兄さんが
『それ動かないよ』
はい、すいませんがどうやって順番を、、みんな並んでない
とりあえずわたしも職員付近に座りタイミングを見計らう
よどんだ空気…
あっおばちゃんの大叫び始まった
歯があんまりなくて何言ってるかわからん!が、悲壮感は及第点
年金が少ないのか取られる保険料が多いのかどっちかで鬼の形相で訴える!!!
職員も負けない!!
おばちゃんの勢いに飲まれることなく、ひたすら落ち着いて返す
「じゃあ何、わたしが法律を変えろって言うの??!」
とか言ってる!!
おばちゃんはすかさず
「そうよ!!わたし一人のためにでも変えてよ!!!」
おいおいそう来たか笑
職員のお姉ちゃんはタジタジ、もうお昼の時間だからいい加減ご飯を食べたい
おばちゃんは何やら泣き叫び声で観衆に訴える、これも悲壮感たっぷり
観衆はにやついているか冷めた目で見ていて、特に助ける気なし
そう、これも泣き叫び劇場ですから、本気でとらえてはいけません
おばちゃんは声は泣き叫び調だがどうみても涙は出ていない
他の職員の手が空くとみんな並ばず殺到しぎゃんぎゃん言う
チュニジア人は外では明るく振舞っていますが、みんないろんな所で苦労してるんですね