テストとラシュワ、フースカ

チュニジアはイスラーム教徒の多い国ですので、ラマダーンに色々な時期が左右されます。

大抵学校なんかはラマダーンの前に学期を終えたい!今年はラマダーンが6月6日ごろとの

予想がありますから、テストが5月いっぱいで終わるように設定されています。

 

少なくとも首都チュニスは競争社会ですから、テストの点数はとても大事。

みんなあの手この手で点数を上げようとするのです。

たとえば、ラシュワ。

賄賂です。

もちろん、お金なんかではありません。テストの日になると、謎の「おいしいおやつ」が先生にもたらされるのです。

時にはクッキー。時にはチョコレート。

こんなことで先生が点数を上げるわけは無いのですが、少しだけでもチャンスを高めたい気持ちからこうなるのでしょうか。

でも実は、ラシュワなぞどうでもいいことです。

問題なのは、フースカ。

フースカは、つまるところ、カンニング。yfaskiが動詞形ですね

チュニジア人は小さいころからこの技術を磨き上げているようで、本当に見事。

全く気が付かせません。でも、答案を見るとどうやらフースカが行われている形跡が、ある…

左奥に座っていたグループ、右手前に座っていたグループ

あんたら答えが、似てません?

真面目に授業を受けている女の子も、平気でしている(ショック)

 

しかも、宣言するのです。どうやったって先生にはわからないから、あきらめたほうがいいですよ、と…

そして、おそらく6割ぐらいの生徒は、綺麗にフースカをして点数を上げてしまうのです。

困った、困った、、