夕飯前の沈黙
さて、先日ラマダン断食明けの最初の食事イフタールぎりぎりまで外に出ていることがありまして、とうとう日没のアザーンが聞こえても食事にありつけないという緊急事態がありました。
そこはチュニス中心街。アザーンは19時40分頃ですが19時ごろから外に出ている人の数は圧倒的に減ります。10分前にもなるともうほぼ人はゼロ。
こちらはチュニス中心、最大の通り、リベルテ大通りです。空もまだ明るい中、人が全く歩いていません!
建物の1階のお店部分はこの時間のみ閉まっています。21時ごろからまた開きだすお店も。
その上の階の部分はアパートになっており、電気がつき、食器の音やドラマの音が開いている窓から聞こえてきます。
断食を行っている身としてはいつもこの時間が待ち遠しく、食事中は一切外の光景を気にしませんが、今回運良く(運悪く)全チュニジアが夕食をとっている時間帯に外へ出ている機会があったためがらがら、車も人もいない貸切の街を見ることが出来ました。
上の写真はパッサージュにあるリパブリック駅です。しかしこのアザーン前後は一切の交通手段が止まります。
いつもはこの涼しくて明るい時間帯に人がいないわけないのにどうやらタイムスリップしたような、異変が起きたかのような状況。
結局私が食事にありつけたのは8時半ごろ。この頃には皆さん食事を終えて9時前後から夜の街に繰り出していきます。
そんなラマダンももうすぐおしまい。この光景が見られるのも来年までお預け。