衛生情報

チュニジアって、アフリカ・・・と聞くと、どぎまぎしてしまう人いるかもしれません。そうです、ここはアフリカ大陸です。しかし、ここチュニジアはアフリカ大陸の中でも例外!全てがヨーロッパから流れてくるので足りないものはありません。とはいえ私たち日本人にとっては外国に変わりなし。日本は本当に豊かで便利な国です。生活大辞典の中で他にもカルチャーショックをうけることを書いてきましたが、ここで、気になる衛生情報について記載したいと思います。

まず、主なもので既に記載済みの情報はこちら。

  • 食べ物

チュニジアでは比較的心配することも無く食事が出来るでしょう。野菜は全て国産、農場からそのまま下ろされますし、肉も肉屋が店先でと殺するので新鮮です。魚も海辺の町であれば様々な種類が売っていますので、ヨーロッパの内陸国よりもはるかに質のいいものが購入できます。

ただし、いくつか注意点はあります。

-野菜

野菜果物類は夕方になるとしおれたものも置かれていたり、品数が悪くなるお店が多いです。スーパーマーケットではなく市場で買うか、日中の間に購入するといいでしょう。卸したての場合でも傷みかけているものなどもあるのでしっかり選別して購入しましょう。

-肉

肉屋に売っている肉は常に新鮮です。肉屋の入り口には牛の頭や羊の皮などが下げられていて日本人としてはなんとも入りづらいのですが、それだけ新鮮な肉をさばいて売っているという証拠。一方、スーパーなどでは少し緑がかってきた肉も置いてあったりします。パッキングされているものは通常消費期限が記載されているのでそれを参考にして買いましょう。

-魚介類

魚が購入できるところは限られてきます。街中に肉屋や八百屋はあっても魚屋は市場かスーパーにしかありません。チュニスは港から近いので様々な魚を購入することが出来ます。ただし、多くの場合が日本のようにパッキングされていません。氷の上に魚介類が置かれており購入品を指定して欲しい分だけ取ってもらいます。冷蔵が均等でないのであしが付きやすいです。いいものを選び、生食はよほど新鮮でない限りは避けましょう。

-卵

卵は日本と似た値段で鶏肉を売っている肉屋で一つから買うことが出来ます。スーパーではパッキングされたものが6個、15個、30個の単位で売っています。チュニジアの卵は卵事体の衛生管理がなされていません。卵の殻は不潔で、鳥の羽や排泄物が付いていることもあります。半熟卵は問題ないですが、生卵はやめましょう。

-乳製品

チュニジアの乳製品はほとんどが国内産です。牛乳は常温で売られており、家に帰ってから冷やします。通常期限が切れているなどの心配は要りません。発酵乳が多くあります(Ryeb,Lbenなど)それらは牛乳とヨーグルトの間のような飲み物ですっぱいです。外でも売られていますがお腹の弱い人の初体験は止めたほうがいいでしょう。チーズやヨーグルトは通常パッキングされているので問題ありません。

-レストランの食事

比較的大きめのレストランには安心して入ることが出来ます。チュニジアの食事を支えているチュニジアン・ファストフードはなかなか選択が難しいです。客がたくさん入っているところであれば通常食事をしても問題になることはありません。あまり客のいないファストフード店だと回転が悪いため新鮮で清潔なものをおいていない場合があります。(サンドイッチ屋など)ファストフードだと目の前に作ってくれる材料がショーケース内に置いてあるので大丈夫そうか確認しましょう。

  • 紙、タオル

トイレットペーパー、ティッシュは購入可能です。日本ほど種類はありませんが、使うのに問題ない質のものを見つけることが出来ます。お店に売られているタオルはあまりいい質ではありません。水を吸い取ってくれません。通常何度か洗うとなじむものですがあまり改善されません。チュニジアでタオルを購入する際はチュニジアの伝統的タオル、フータの購入をお勧めします。丈夫で同じ綿製でもこちらのほうがなじんでくれます。

  • 子供用おむつ

チュニジアに小さなお子さんをお連れでお考えの方、ご安心下さい。チュニジアにはベビー用品一式スーパーで購入が可能です。オムツの質は日本のものよりも荒いですが、ヨーロッパのものとほぼ変わりません。お尻拭きは比較的香料が強いです。敏感肌の子にはベビーパウダーが必要です。

  • 生理用品

女性にとって死活問題です。生理用品もおむつ同様チュニジアで問題なく購入可能です。ただし、ヨーロッパ経験がおありの方はご存知の通り、質は日本ほど良くありません。ヨーロッパの生理用品といたって変わらず、敏感肌の日本人にとっては少し荒い気がします。短期滞在であれば日本から持ってくるか、デリケートゾーンケア用品を持ってくると重宝します。売られている種類はたくさんあります。値段が上がるほど質がよくなるというわけでもありません。長期滞在の方はそれぞれ試して自分に合うものを見つけましょう。ナプキンタイプもタンポンタイプもあります。

日本ほどいません。ゴキブリは日本と全く同じものがいます。夏になるとチュニスでは頻繁に出ますが、田舎や南部に行くと出ません。ハエは頻繁に発生します。季節の変わり目になると多くやってきますが不衛生からというわけではないのでご安心を。蚊は主に5月から10月まで多くいます。種類によっては皮膚が赤くなり2週間ほど残る場合があります。キンカンなど強めのかゆみ止めが効きます。その他の虫はチュニス市内はあまり見られません。西部の自然へ近づくとバッタやクモなどがいます。南部へ行くと別の虫がいますが奥地へ行かない限りは遭遇しません。チュニジアで虫の心配はあまりしなくてもよさそうです。

  • めがね・コンタクト

チュニジア人は目がいいです。矯正をしている人はあまりいません。しかしもちろん、めがね屋はあります。めがねを購入する場合、眼科で検査をし、めがね屋に行きます。比較的安価に購入できますが日本ほどフレームやグラスの種類がありません。強い近視や乱視の入ってる方はやはり日本での購入をお勧めします。コンタクトレンズも販売されていますがやはりこちらも種類が日本ほど豊富とはいえません。ドライアイの方や乱視の入った方はあらかじめ日本で購入しておいたほうがいいでしょう。チュニジアは首都圏でも風の強い砂嵐の時期があるのでハードレンズよりもソフトレンズをお勧めします。洗浄液はコンタクト取り扱い店で購入が可能です。

  • 下着類

チュニジアの下着はよくありません。有名下着メーカーの名の入った下着がブティックに売っていますが9割が偽者です。大型スーパーの衣料品売り場でもあまり質のいいものが売っていません。布の質感やゴムの伸びが悪く、洗うたびに伸びてしまうものが多いです。チュニジア長期滞在者でも日本での購入をお勧めします。又は下着専門店で買いましょう。

  • ゴミ

チュニジアには残念ながらいたるところにゴミが落ちています。残念ながら2011年の革命後は国民のモラルが低下してしまい、外で食べたもののゴミやちり紙、タバコの吸殻やカンなどが通りに当たり前のように落ちています。チュニジアも罰金制度など政策を特にとっていないようで夜中のゴミ回収までは外に出たままになっています。もちろん、ごみ収集所はあります。各地域大きなゴミ箱のようなものがありそこへおのおのが生ゴミも資源ごみも分別せずに家庭ごみは全てそこに捨てられます。そのためごみ集積所周辺は衛生的とは言えません。ゴミだしの時間も分別も指定されていないのでいつでもゴミを捨てに行くことが出来ます。